墓じまい
「墓じまいについて」
近年、少子高齢化・核家族化が進んだことや宗教観の変容によってお墓に対する考え方も変わってきています。
亀屋石材でも、この2,3年の間に「墓じまい」を依頼されるお客様が多くみられます。
菩提寺の住職様からご相談を受ける事もあり、施主様が直接ご相談に来られることもあります。
しかしながら「墓じまい」とは回りのご親戚や、ご家族と相談の上で進めることですので、日々の生活のタイミングの中でなかなか実行にまでは結び付かないのも実情です。
そこで施主様達の主な理由を見ていきましょう。
① お墓を継ぐ人がいない。 |
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② 生涯独身、子どもがいない夫婦などの事情により、お墓の承継ができない。 |
③ お墓が遠方にある。 |
④ 就職、転勤、結婚などで故郷を離れると、お墓参りをする頻度が次第に減り、守っていくことが難しい。 |
⑤ 夫婦それぞれの実家のお墓を守るのが大変。 |
⑥ 長男・長女同士が結婚すると、両家のお墓を守っていくことになり負担が大きい。 |
⑦ 高齢になり、お墓参りに行けない。 |
⑧ 外出が不自由になり、何年もお墓参りに行っていないという高齢者が増えています。 |
単純にお墓を継ぐ人がいないというケースもありますが、「子どもに負担をかけたくない」と次世代への気づかいなどで、墓じまいやお墓の引越しを検討されている方が増えています。
「墓じまい後の供養方法」
そして、「墓じまい」を考える時に考えなければいけないのが「御遺骨」の納め先です。近年ではご供養の方法やお墓の形態も多岐にわたります。その後の供養方法を見ていきましょう。
① 新しいお墓や別のお墓(○○家のお墓等)に移動する(改葬(かいそう)といいます) |
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② 寺院などにある永代供養墓・合祀墓に合葬する(※永代に管理費の無料または有料の違いにご注意) |
③ 海や山、お庭などに散骨する(散骨葬) |
④ 粉骨して小さくしてご自宅でご供養する(自宅墓やお仏壇等に安置) |
⑤ お遺骨を何らかの器に入れて、形を変えて手元供養する(手元供養) |
今やお墓も二世帯で守られてる方々も少なくありません。弔い方は違えど故人、先祖を大切にされる気持ちは皆様同じ様ですね。
「墓じまいの費用」
費用についてですが、大体1平米辺り10~15万円が相場です。
お墓の在る場所によって工事内容も変化していきますので現場確認、搬入路の確認は必須です。先ずは「墓じまい」を将来考えてる方は御見積をとって参考にするのが良いでしょう。
「墓じまいの流れ」
① 菩提寺のある方⇒⇒閉眼供養(ご芯抜き)
市民墓地や霊園にある方⇒⇒諸手続き(改葬工事手続きを役所、管理者へ提出後に閉眼供養)
②石材業社による撤去工事の開始(工事期間3日~7日程度)
(御遺骨の取り出しは施主様も立ち合い可能です。また「御遺骨」の状態にもより乾燥や保管も工事が終了する間は可能です。)
③撤去工事が終わり更地の状態を確認(石材業者が携ります)
菩提寺のある方⇒⇒ご住職による確認
市民墓地や霊園にある方⇒⇒管理者による確認
④施主様へ工事の完了のご連絡
(御遺骨等の引き渡しも含みます)
「お見積りの流れ」
①お電話やメールなどでお問い合わせ
②現地の確認(搬入路などの調査や、墓地管理に要する確認事項の為)
③お見積り作成(墓じまい後の御遺骨の保管先のご相談も承ります)
「墓じまいの実例」
亀屋石材で行った墓じまいの実例をご紹介いたします。
解体前の状態
解体後の状態
解体前の状態
解体後の状態
「あとがき」
まずは、ご親戚に墓じまいをしたい旨とその理由を告げて理解してもらい、後々のトラブルを避けましょう。
お墓に入っている先祖のご親戚の中には、墓じまいを快く思わない人もいらっしゃるかもしれません。
みんなの為に良かれと思って墓じまいをしたことが、後のご親族間でのトラブルの原因になりかねません。
お墓の中の故人様の為にも、ご親族間でお話し合いをされて、皆さんが納得できる墓じまいをおすすめします。